テレビでよく見る人で、好きな人が居る。
ラッシャー板前さんだ。
あくまでもテレビで見た感じでしかなく、実際にお目にかかったことはないから、どんな人なのかはわからないが、画面を通して見るラッシャーさんに気づけばもう長い間好感を抱いている。
ラッシャーさんを見るのは、現地レポーターでどこかからの中継だったり、テレビショッピングで商品のすごさに驚いていたり、夕方のニュースの中では便利屋さんとしてやはりどこかの場所に出掛けて行って、そこで一日お手伝いをする姿。
だから、私はテレビの中でラッシャーさんがたくさんの人と接している姿を見ているということになるのだ。そうするといろんな人が相手になる中で、ある頃からラッシャーさんの態度が変わったことがないなぁと思うようになり、そしてそれが「今日も」「今日もだわ」と積み重なって行き、だんだん尊敬するようになっていったのだった。
時々、素人さんにエラそうに指示されているラッシャーさんが居る。
見ている私が、それはちょっと失礼なんじゃないの?と思っても、ラッシャーさんは態度を変えない。
いつもいつも、どんな時も同じ顔で対応をする。
腰は低いが必要以上にへりくだったり、卑屈な発言をすることもない。
あの低姿勢は、自分を大きく見せる必要はないという信念から来るものなのかしらと思うようになった。
ラッシャーさんを見ると、頑張ろうと思う気持ちになる。
いろんな人に出会い、決して気持ちのいい時ばかりじゃなくても、変わらない自分で居られる素敵なラッシャーさんなのだ。