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投稿日:2009年07月31日

2009年07月31日

あらまぁ。
せみのぬけがらを見つけた。
割と家から近いお宅のポストの少し下のところ、門にキャラメルコーンのようなせみのぬけがらがひっついていた。
ここのお家の敷地の土の深い所で、ずっとこの蝉は幼虫時代を送ってきたのだろう。そうして地面を這い出して家人も知らないうちに蝉になって、どこかに飛んで行ったのだ。
「おとうさん、おかあさん。」
「今までお世話になりました。」
「よかったら記念にどうぞ。」
多分、このぬけがらの主は娘さんの蝉だったのだろう。夏休みの宿題の何かに役立ててもらえたらと、こんなにわかるような所にぬけがらを脱いでいった。
蝉って蝉になって飛んで行くのだと思っていた。
蝉もお嫁に行くんだね。
蝉は今朝お嫁さんになって飛んで行った。
幸せになってね。
ぬけがらにそうつぶやいたのだった。