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投稿日:2010年10月05日

2010年10月05日

30mgに増えていたステロイドが昨日から25mgに減った。
おしゃべり部屋は今朝も朝食後からおしゃべりが止まらないので、ほぼ騒音のように思えてきたのだ。おしゃべりをするメンバーが3人居るので、途中で話し疲れた人が中抜けをして休憩をする。その間2人がおしゃべりをし、そしてしばらくするとまた休憩を取った人が参加をする。そうするとまた誰かが休憩を取り・・・・。こんな風に上手い具合にローテーションが組まれているので、部屋の中は休みなく会話がなされているのだった。
それにしても声が大きい。
デイルームに避難をしていると、隣りの部屋の患者さんに声を掛けられた。
「こっちに居る方がいいわよね」
ご婦人の目配せで、おしゃべり部屋は隣りの部屋の人達にとってもうんざりされているのがわかったのだ。
<早く・・・元気になって退院して下さい>
私の今の願いは同室のおしゃべり患者さん達がここから出て行ってくれることになった。看護師さんが間に入ってこの部屋を静かにすることは無理、だって看護師さんに対してこの部屋の元から居た二人は厳しい。名札で看護師さんの名前を覚えて、この人は仕事が出来る出来ないというのをチェックしていて、それを他の看護師さんに言いつけたり、本人に直接嫌みを言ったりするので、看護師さんたちもやりにくそうな感じなのだ。
<私を何故、この部屋に入れたんでしょうか>
わかっていて私をここに移動させたと思うとちょっと恨みたい気分になる。
延々おしゃべりが続くと、私はある時を境に頭ん中が飽和状態になる。言葉がブンブン蜂のように飛んで脳みその周りを周回して具合が悪くなるのだ。
頼むから静かにして下さい。
言いたい。暴れたい。
が、転校生は言えない。
言えないのである。
病室は先住者がやはりエラいという暗黙の了解があり、カーテンの開け具合にしても後から来た者は気を使うのである。
「吉川さんは、おとなしいわねぇ」
いいえ、あなた達が狂っているんです。
消灯してもこの人達は1時間まだしゃべり続けていた。
この人達を私は殺人者と呼ぼう。