渋谷7th floorでのライブ。
今日はオーボエのtomocaちゃんとDJ.Tom−Oくん、そして一曲SHIMEさんに歌ってもらうという贅沢なメンバーに参加してもらってのライブだ。
リハーサルが終わって、少し時間が出来たのでみんな一旦バラバラになった。
誰かのサポートの時は、すぐに切り替えがついて買い物に行ったり食事をしに出掛けたり出来るのだが、自分のライブの時は食欲もなくなり、他にしたいことが何もなくなるという”短時間ヤル気がなくなる症候群”に見舞われるのだ。
グッタリ。
今日も早速緊張感に押し潰されそうになる。
ずっと楽屋に居ようか。
いや、やっぱり気分を入れ替えるためにも一旦は外の空気を吸いに出た方がいいだろう。
そこで、”喫茶店にでも行きますか”と、事務所のY氏とお茶をしに外に出たのであった。
この辺はラブホテル密集地帯。Y氏と私、喫茶店を探して歩いている姿は見ようによっては「ラブホテルを選んでいる男女」になる。
<いいえ、私達は喫茶店を探しています>
渋谷は谷という漢字がつくだけあって、坂が多い街だ。かつてはうさぎが駈けていた道玄坂は、今ではラブホテルとライブハウス密集地区になった。
愛を奏でたり、音を奏でたり。
道玄坂はこんな場所。
7th floorはビルの7階にあるから7th floorという名前がついた。
ライブを観に来ることもあるし、そうすると緊張に押し潰されそうになるくせに「やっぱり出たいな」と思いながら帰るのだ。
少しだけ秋の気配がやってきている。
そんな風が吹いて行った。
緊張しすぎてもダメ、緩くなりすぎてもダメ。これぐらいの温度で音を奏でられたら、きっと気持ちいい音になるんだろうなぁ・・・。
秋の風を嗅いだのだった。