預かってもらっていたダンボが家に帰ってきた。
犬というのは、ご主人さまを見つけると尻尾を振って走って来るのだと思っていたが、ダンボはちょっと違う。「こんにちは〜」といった感じで、友達ん家にでもやって来たような様子で家に入って来るのだった。
「ダンボ!」
<あ、どうも〜>
尻尾を振ってフレンドリーな感じではあるが、私との再会には特に盛り上がっている風でもなく・・・。ものすごく普通。
キミは随分自立をした犬ですね。
散歩の時もそうだ。ノソノソしているからとちょっと置いて先に行ったりしてみるのだが、そんな時のダンボは一瞬「あれ!置いて行っちゃうの?」といった顔でこっちを見るのだが、私の方に走っては来ない。「それなら。ま、いっか」と単独行動に切り替えてそのまま自分の好きにしているのだ。
<は〜、どっこいしょ。>
デンを座ったら早速くつろいで。
枕が変わると眠れないという人が居るが、私はヒトん家でもどこでもグッスリ眠れる。
キミもたくましくなりましたね。
初めて私のもとにやって来た頃のダンボとは、性格が変わってきたように思う。
ナイーブだった少年時代は遠い昔のこと。
犬も人間と同じ。
今やダンボも立派なおっちゃんに成長をした。
そう言えば、息や足も臭くなってきたと感じる今日この頃のダンボなのである。