お世話になっている方のお見舞いに行った帰りに、松戸にある叔母の家を訪ねた。
叔母は父しげおっちの姉で、松戸で叔父と息子さん夫婦と4人で暮らしている。
近いようで遠い松戸。松戸市の中でも外れの方らしく、松戸駅から電車とタクシーに乗って割と遠い場所に家はあった。
駅前はタクシー乗り場があるが、電話番号が書いてある看板があるだけ。交番で聞くと「電話をしたら来てくれるよ」と言う。道路沿いに梨園があったりして、松戸って大きな街のイメージがあったけれど、少し離れたらのどかなんだなと思ったのだ。
明日は敬老の日だから。
叔父と叔母に会いに行けたらなと思っていた。私にとっては叔父と叔母なのだが、もう二人共80代。どこから見てもおじいちゃんとおばあちゃんだ。
私の入院中、叔母は時々病院を訪ねてくれた。
もう叔母ぐらいの年齢になると、ちょっとデリカシーのないことを言ったりしてもおかしくはないのだが、いつまでも良くならない私の姿を目の前にしても、一度も後ろ向きなことを言われず、とても言葉に気を使って接してくれたことを横になりながらもすごく優しい人なんだなぁと感じたことを思い出す。
息子さんのたかしさんの奥さん、ますみさんもおおらかな人だ。だいたい叔父と叔母の両方共とずっと同居してくれる人なんて、そうそう居ない。それだけで既に頭が上がらないのだが、それだけでなくいつも明るく気さくに笑っている印象がある。とてもじゃないが自分にはそうはなれないと思う。すごい女性なのだ。
2階建てだが平屋のゆったりした家の雰囲気がした。
風が庭からスーっと入って来て気持ちもいい、そう、山口晶くんのご実家がこんな感じだった。同じだけいい「気」が流れている家だった。
叔母から祖父の上の代の話を今日は少し聞かせてもらった。「黒田」という名字がその上のご先祖さんなのだそうだ。
まだまだ知らない親戚の人が居るんだなぁ。
帰りにますみさんの運転で家まで送ってもらい、ますみさんの弟さんがやっているというラーメン屋さんに連れていってもらい、すぐ近くの駅前で親戚がラーメン屋さんをやっていることを知った。
バイクで10分の距離じゃないか。
本業が音楽関係、ということも知り尚ビックリ。
「知り合いの知り合いは知り合い」だということは、時々考えたりしたが、今日で「知り合いの知り合いは親戚」ということを考える日となったのであった。