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投稿日:2008年09月26日

2008年09月26日

南青山まんだらにて、「服部祐民子とちんどんうさぎや」ライブ。うさぎやのunちゃんは去年祐民子ちゃんのライブで一緒に演奏をしたので、今日はまた久しぶりの再会演奏になるのだ。
本日の出演者は5人全てが女性。女性ばかりの楽屋は衣装や小物などが部屋に咲いた花のようで、それだけで明るくなる。
「この衣装、可愛いね」
「それ、どこで買うの」
今日はちんどんうさぎやさんと祐民子ちゃんの対バン形式なのだが、最後は5人で演奏をするのでその時だけは祐民子ちゃんと私はちょびっとだけ派手なグッズを身につける予定なのだ。
「コレなんか、似合うと思うよ〜」
「じゃ、コレにしようかな」
ちんどんうさぎやさんは文字通りちんどん屋さんで、普段は町やイベント会場を練り歩きながら演奏をしている。だから今日みたいに、ライブハウスで練り歩かないステージはめずらしいわけで、いつもは本番前は楽屋に居る私だが着替えを済ませて客席でライブを観ることにしたのだった。
ちんどんの歴史の紹介やちんどん屋さんと言えばこの曲という曲が聴けたり、誰でも知っている曲をちんどん風アレンジで演奏をしたり、それぞれの楽器の説明もあったり・・・。紙芝居を観に来た楽しい感覚になる。ちんどんの楽器ってどこで売っているんだろうと思っていたら、自分でその人ならではの仕様に作っていくのだそうだ。
「じゃぁここで、いつも外でやっているように、宣伝をしながら一曲聴いていただきましょう」
あ!
『本日発売!吉川みき「Reunion』
お手製の大きなポスターで、思わぬサプライズだった。今日は私のアルバム発売日。こんな風に宣伝をしてもらうだなんて全く知らなかったから、自分の知らないところでこんなことを進めていてくれたのかと思ったら、すごくあたたかい気持ちになった。
後でライブハウスで、ゲストではなく自分達のライブとして演奏するのは初めてという風に聞いたが、会場全体が温まるいいライブだった。普段から人の顔がよく見える場所で演奏をしてきた人達なんだと、ライブを観ていてすごく感じられた。
ちんどんうさぎやさんのライブの次が祐民子ちゃんのライブ。今年彼女は自分のギターと歌だけというライブをずっとやっている。黙々と練習をして一人きりのライブに挑んでいて、去年会った時とはまた違う強さみたいなものがあって、私はあれから1年で何か変われたかなぁと振り返ったりしたのだ。
その歌だけを持って、直球で向かって行く。
私はそういう人が好きだ。逆にそういう人じゃないと、接するだけで私自身の心が折れてしまうところがある。祐民子ちゃんは自分が信じられる歌歌いで、だからこそ自分の心も託して演奏が出来る。自分が作ったのではなくても、その歌に共鳴をしてこの曲を一緒に届けたいなと思うのだ。
今日は自分のアルバム「Reunion」も発売を迎えた。
仲間が居て自分が作られて行く。
仲間の存在は大きい。
「仲間」という言葉の意味が、自分の中で深く変わった気がしている。