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投稿日:2008年09月24日

2008年09月24日

ホテルチェックアウト後、実家に寄ってもらった。
先日、叔母に会った時に「おじいさんより上の代の人のことが知りたいなぁ」というようなことを話したら、「あんたのお父さんがよく知っているから、今度会った時に聞いてごらん」と言っていた。是非聞いてみたいところだが、果たして自分以外のことに興味のない父に教えてもらえるんだろうか。
父、しげおっちに会う時はちょびっとエネルギーを蓄えて行かないといけない。
父は私が知っている人間の中で一番「ワシの話」をする人間だ。それが面白い話だったらいいのだが、聞かされる内容は「ワシの体がしんどい話」が8割、残りの2割が「ワシの自慢話」。
意見をはさむことは父の法律により認められていないので、時間の許す限りひたすら聞き続ける耐久レースになるのだが、これがものすごく疲れるのだ。
今日も行ったら最初はえらく不機嫌で「具合いが悪い」から父の話は始まった。私は具合いが悪いとしんどくて話せなくなるのだが、父の場合はものすごくよくしゃべる。そしてしゃべっているうちにみるみる元気になるからわかりやすい。そして「ワシのしんどい話」から話は「ワシの自慢話」へ移り、なんとなく今日は私が知らないご先祖さんの話を聞く余地がありそうかな・・・と様子を伺いつつ、「あのさ、」と切り出してみたのだが・・・・
「もうワシの従兄弟達なんかみんな死んでおらんわ!」
と、少しズレた返事をしてそれでおしまいであった。
「そんなことより、あと何分話していいねん」
その後、父は妹に同居を提案されたが、気を遣うので同居はせえへんと言っていた。父は一体、誰にどういう気を遣うのかと尋ねたかったが、黙って聞いていた。そんな発言でもすればまたどれだけ長い「ワシがどれだけ人に気を遣う人間か」話を聞かされるかわからない。
うちの実家は大阪のはずれにある。
しかし、地球は今日もしげおっちを中心に回っているのであった。