新宿で用事を終えてから、ふとプチ探検がしたくなったのでそのままバスに乗って都電荒川線に乗りに行った。
都電荒川線は都内を走る路面電車で早稲田から三ノ輪橋の間を結ぶ電車だ。駅は全部で30ある。実際に走っているところは見ていて、機会があれば乗ってみたいなぁと思っていたのだった。
<とりあえず気になった駅があれば降りてみよう>
自分の生活圏にはない電車に乗るのはワクワクする。この辺りに住んでいる人にとっては見慣れた景色になっているのだろうが、駅前の商店街や家並みを眺めるだけで新鮮な気持ちになるのだ。
トコトコと走る電車って可愛いな。
「赤いスイトピー」で聖子ちゃんが歌っていた”春色の汽車に乗って〜”の電車のイメージは、私の場合こういうトコトコと走る電車なのだ。汽車でもなく、海にも行かないが、春になったらまたうららかな日差しの中を走るトコトコ電車になるのだろう。
「次は、飛鳥山〜飛鳥山〜」
へぇ、知らなかった。広い丘の公園みたいなものがある。「飛鳥」と聞くと私は奈良県を思い出すので、急に「奈良」にやってきたような気分にもなる。
私が降りたのは「荒川遊園地前」。ここは「あらかわ遊園」という小さい遊園地がある。すぐ横の隅田川で水上バスで行くことも出来るようで、つい先日テレビでそれを見たっけ。入り口まで行くと、今日は風が強いので乗り物は全て止まっているらしく、ミニ動物園とゲームコーナーは開いているとのことで、中に入ってみた。
子供向けのアトラクションばかりでサイズがみんな可愛い。
ヤギやヒツジに触れられる一角があって、動物コーナーはちびっこ達にも大人気だった。
あらかわ遊園をブラっとしたら、また都電に乗って終着駅の三ノ輪橋まで行ってみた。商店街は日曜日なのに、というか日曜日だからなのか、休みの店が多い。地元の人が自転車で買い物にやってきていて、古い商店街のようだった。
次の電車がすぐ後ろにまでやって来ていたり、走っている男の人の方が速かったり、ちびっこが運転席の後ろに立って進行方向の景色を楽しげに見ていたり・・・。
平日はまた違う顔があるのかな。
都電荒川線の日曜日ののどかな午後の景色だった。