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投稿日:2010年05月02日

2010年05月02日

日曜日の夜は時々、「劇的ビフォーアフター」を観ているのだ。
私は新聞広告の家の間取りを見るのも好き、建設中の家を見たら中はどうなっているのか気になるし、賃貸や分譲中の物件も大好き。寝る前の楽しみとしてネットで「物件」を見てくつろぐという変わった趣味があるのだ、
だいたい女性は「家」に興味がある。「リカちゃんハウスが欲しい」と思った4~5歳の時に「家」に対する興味は生まれているわけで、それが他人の家であってもすんごく興味があるのだ。テレビの「お宅拝見」コーナーも好きだし、私の場合ポストに入ってくるチラシのほとんどは即再生紙置き場に入れるが、その中から”新築そっくりさん”などのチラシだけは抜いて、ご飯のあとにフムフムと言いながら眺めているのだ。
大阪の実家も、本当はしたい建て替えがある。それは古民家風の漆喰の壁と焦げ茶色の柱からなる平屋のお家なのだ。今では二階は父も上がらない。物置になったままで、私自身も先々のことを考えると二階の上り下りをする生活は少し厳しいなぁと思うようになった。いいなぁ、白い壁に茶色の柱で大きな窓のある平屋の家。
だが、このビフォーアフター、元の家が「外で脱衣をしなければならない家」だったり「手作りの危険な急こう配の階段」であったり、「しゃがまないと洗い物が出来ない家」だったりと、かなりビフォーとアフターの差が大きい。元の家にまず「え!そんな家があるの?」という驚きを抱くのだ。
私んちの実家だって、築40年の古い家だし、引っ越して来てすぐの台風の時に雨漏りが早速あったり、ゴキブリだけでなくシロアリが出て駆除してもらったり、いろいろあった家だ。だが、トイレやお風呂も部屋の中から行けるし、階段も13段の一般的な階段で、最近のビフォーアフターで見るような家と比べたらノーマルな古い家なので、少なくともビフォーアフターには出られないんだろうなぁと思うのだった。
ベリベリベリ〜。
バリバリバリ〜。
古い家が取り壊されて骨組みだけになった時、匠だけでなく見ている私達にも危うい構造だったことがわかる時がある。基礎の木枠を適当な石で支えてあるだけだったり、木材が挟んであるだけだったり・・・。
「ドンドンしたら二階の床が抜けちゃうからやめて」と母はよく言っていた。
んなあほな、と思っていたが本当に抜けるところだったかもしれないなと、この番組を見て思い出すのであった。