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投稿日:2010年05月12日

2010年05月12日

駆け込み乗車は危ないのだ。
この間も男性が無理矢理乗ろうとしていたが、こんな人が一日に何人も居て、それが毎日のようにして繰り返されているのかと思うと、駅員さんや運転手さんが気の毒になるのだ。
ギリギリ乗り込んだ人は「よかった〜、ラッキー!」かもしれない。だが見ている私は腹が立って来る。何事も無かったからラッキーだったんだろうが、もしもこれで事故になったら、果たして「僕が悪かったんです」とその人は言うんだろうか。電車に引きずられた被害者になるのは個人的にはなんだか納得が行かないのだ。
こういうマナーの悪い乗客が居ても、車内アナウンスはいつも紳士的。”もっと感情的に怒ってもいいんだよ、運転手さん”と、私は心の中でつぶやく。「駆け込み乗車は危険ですのでおやめ下さい」と、もう何年このアナウンスを聞いているんだろう。
今日は若い女性が閉まりかけたドアにチョップを入れて、そして最終的には彼女の思惑通りドアは開き彼女はこの電車に乗ってきた。よっぽど文句を言ってやろうかと思ったのだ。チョップをドアの向こうに入れた時、ホーム側での彼女は”私は挟まれて、今大変なことになってしまいました”と駅員さんの方にちょっと芝居がかった顔を向けた。
そしてドアが再度開いて車内に入って来た時、その女の子は薄ら笑いを浮かべていたのだ。さっきの小動物のような眼差しは何だったのか。運転手さんがますます気の毒になってきたのだった。
さすがにちょっとは気まずかったのか、そのドアから少し遠い位置まで移動してそこで座って、あとは寝たフリをしていた。
駆け込みセーフで入って来た乗客というのは、一瞬だけ気まずいが気まずいのはその一瞬だけみたいだ。別に悪いことをしている感覚というのはないようで、もう少しこれは「悪いことをした」気分になるような空気を乗客も協力をして作り、そして少しでも駆け込み乗車を少なくなるようにした方がいいんじゃないかと思うのだ。
睨むのが精一杯だったが、精一杯睨んだのだ。
降りる時にもう一度睨んだ。
が、私のビームは届く様子もなかった。
駆け込み乗車は迷惑だし、危ないと思う。
寝たフリの彼女はそのまま寝てしまい、また降りる時にもチョップを入れてホームに降り立っていたかもしれないのであった。