道を歩いていたら、行く先にハチを発見した。
ブンブンブン、ハチが飛ぶ。
ハチは何を思ってか、道路の幅の空間を使って八の字のような飛行をしている。子供の頃、友達がハチに刺されたことがあったのでハチは怖いのだ。何もしなければ刺さないとは聞くが、そんなことハチの全員が守ってくれるかどうかはわからない。
しばらく足を止めてハチが他所に飛んで行くのを待つことにした。
ここら辺に花はないよ。
あっちにお行き。
しばらく待ってもハチは道路の丁度顔の高さの辺りをやはり八の字飛行をしたまま。引き返すにもこの道を行くしかないので、結局私が行くしかなくなった。
外を歩いていて頭上に小さな虫の軍団がついてくることはある。あれは二酸化炭素につられてやって来るのだと聞いてからは息をとめて逃げているのだが、ハチが人にまとわりついてくる時は対処の仕方がわからないのだ。
ハチの動きをじっと見て。
今だ!と思ったらダッシュ。
しようとした時に・・・・
ハチは思わぬ早く戻ってきている。
ハチと出くわした時は、こんな感じでハチは知っていていやがらせをしているように思うことが多い。
顔を刺されたら、痛いだろうなぁ。
何度かためらって出損なって・・・・。
ふぅ〜〜〜。今度こそ、行くぞ。
今だ!ダッシュ!
せ〜ふ!
と思って振り返ったらハチは他所に飛んで行った。
やっぱりいやがらせをしていたんじゃないかと思ったのだ。
ハチが近くに居ると通行が難しい。
それにしても、この間誰も通らなくてよかった。
遠くから見たら、ハチは見えない。様子を見ながらダッシュをして・・・、傍から見れば一人長縄跳びをやっている奇妙な光景に映ったのだ。