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投稿日:2012年07月06日

2012年07月06日

自宅の電話が鳴ったので出ると、先方がまた「ミシマさん?」と言っている。
「いいえ、間違いですよ」
心なしか私の声は不機嫌になる。
多分、今私が使っている電話番号は、前の持ち主が「ミシマ」という人だったのだろう。だが、私がこの番号を使い出して6年になるというのに、未だに「ミシマさんですか?」という間違い電話がよくかかって来るのだ。
同じ相手が間違えているのではなく、印象としては何かの顧客として登録をしたところから掛かって来ている様子。間違えている相手から電話番号を確認されることもあり、ラフな感じに切り出される時もある。累計すれば私に掛かって来る電話よりも多いので、さすがにうんざりして来たのだ。
ミシマさん、貴女一体どれだけ顧客名簿に電話番号を書いて来たんですか?
んもう‼
そして、今では大分減ったものの深夜になって掛かって来る間違い電話が、ひと呼吸置いてから「はじめてなんですけど…。」という電話だ。
こちらは、おしゃべりツーショットというような店への間違い電話らしく、番号が似ているのだと思う。
はじめてなんですけど…のあとに「システムを教えてもらえますか?」と聞かれるのでそこで「あの、間違い電話ですよ」と答えている。さすがはじめての人らしく、大抵は「すみません」と普通に謝ってもらえるのがパターンだ。
東京に来て私が持った電話番号は、これで4つ目になる。
1つ目は、同じおばあちゃんからよく間違い電話を受けていた。留守電にまで「今日はどうもありがとう。また遊んで下さい」と度々入っていて、3つ目は借金を踏み倒したり病院代を払わずに逃げた男への間違い電話に辟易したのだ。
あぁ、だが同じように私宛ての間違い電話を受けている人がいるということにもなるのか…。
「今日もヨシカワさんですか?って掛かってきたのよ。もううんざりだわ‼」
そうだわね。
私も見えない誰かの恨みを買っているのかもしれないのである。