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投稿日:2012年07月26日

2012年07月26日

今日は少し歩くだけでも息切れがする。赤血球がまた減っているのだろう。
近々輸血があるといることなので、もうしばらくの我慢だ。と、思っていたら朝の担当の看護師さんから、「今日は輸血をする予定が入っていますよ」と、聞かされた。
輸血を受けると一時的ではあるが、「あれ?私なんで入院しているのかしら?」と思うぐらい元気になる。なのであとでこっそり病院を出て病院前の郵便局に家賃の振り込みに行ってこようかしら。院外には許可なく出てはいけないのだが、郵便局はほぼ同じ敷地といっていい程至近にある。
お昼ご飯を食べ終わったら輸血が始まった。血液型はA型のプラス。2単位280mlをゆっくり時間をかけて点滴で入れるのだそうだ。
「ピッ」
患者のネームバンドにQRコードがついていて、輸血のパックも「ピッ」と読み取るとパソコンにデータが現れる。
まるでレジ。
そう言えば最初の入院では、携帯も使えないのが当たり前だったのに、今は携帯がかなり社会との繋がりを担ってくれているので、隔離された場所にいる感じはちっともしない。これはとっても入院患者には助かることだ。
輸血は驚くほど効果がすぐに出る。頭痛がなくなり、息切れがなくなり、身体が一気に軽くなる。
これで完治だったらいいのになぁ。
夕方、先生から「明日の朝、骨髄穿刺をやることになったので、あとでまた説明に伺いますね」と声を掛けられた。今朝の段階では、近々検査の予定ではあるけれどまだ日にちは出ていないと聞いていたので、早く決まってよかった。
骨髄穿刺を受けたら、多分原因がほぼわかるとのこと。全く見えなかった予定がぼんやり輪郭を帯びてきた気がする。
「明日は大きな検査が入っていますね」
看護師さんに声を掛けられる。
ええっっ⁉
大きな検査なんですか。骨髄穿刺は。
確かに今回も「怖い紙」にサインはしたが、同じお部屋の患者さん二人が病室で受けていたので、あまり気にしていなかった。
どんより。
だが、この骨髄穿刺で今回の赤血球の減少の原因に辿りつくのだろう。
検査が全て終わって原因が特定されるまで、先生は「かもしれない」話は一言も言わない。何度か原因について会話の中で尋ねてみたのだが、話を聞きだすことは出来なかった。
何だろうなぁ。
考えてみたり、考えるのをやめたり。
でもきっと原因を突き止めてもらって、また日常生活に戻してもらえると信じるのだ。
同じお部屋の患者さん達も、一筋縄では行かない病気を抱えた人ばかり。私より若い女性二人が今はルームメイトだが、泣き言一つ言わず朗らかに過ごしている。
信じる力が弱くなる日も含めて、全て私自身。
どんな時も光の差す方に顔を向けることが出来ますように。
大好きなお花や動物達が、日々そうして暮らしているのと同じように。