病院の帰りに小石川後楽園に行ってみた。
もう少し待てばもっと紅葉が綺麗だったかもしれないが、今日もたくさんの人が訪れていた。
この庭園は、江戸時代の初期に水戸藩の初代藩主、徳川頼房が中屋敷の庭として作ったもので、二代藩主の光圀、水戸黄門の代に完成したのだそうだ。池を中心とした回遊式泉水庭園で敷地はかなり広い。琵琶湖の景色をイメージした景観に作られている場所もあり、京都をイメージした作りになっているエリア、奥の方に進むとショウブや藤棚などの他に田んぼもあり、田舎のおばあちゃん家ってこんな感じ!という風景も見える。
ここも外国人観光客が結構居る。男性達はみんなビリージョエルみたいな顔立ちで、しかし言語はどうもフランス語っぽい。なんとなく順路と進むスピードが似ていて、コイに餌をやっている時に隣りに並んで餌をやっていたりしていた。
コイの餌は「お麩」。ここのコイは外敵が居ないせいかどれも丸々と太っている。コイ達はみんな巨大魚に成長していて不気味だった。
「ピチャっ」
餌を投げると水面に数匹が口をあけて掃除機風に吸い込んでいく。結構大きな餌が丸飲みでなくなってしまう。
ビリージョエル軍団は「お麩」なんて知らないんだろうなぁ。
ここではコイの餌だが、丁度同じ大きさのお麩で私はみそ汁を飲んでいる。そんなことも彼らには想像がつかないのだろう。
中を歩いていると、ふと時代を遡った感覚になってくる。
と、思ったらやはりここは都会の真ん中であることを思い知らされる。東京ドームと、ドームホテルがまるで合成写真のように後ろにそびえたっていたのだ。
江戸時代の人がこれを見たら腰を抜かすだろう。
どう考えても東京ドームはスポーツ施設に見えない。巨大なUFOでこののどかな庭園を侵略してくる魔物にしか私も見えない。
都内の庭園は他もこんな感じらしい。
しかし、すごいミスマッチな風景なのだ。
だが・・・・これにゴジラが加われば、以外と落ち着く図になるのかもしれないのであった。