日に日に木々が色づいてきた。
写真を撮ったり絵を描いたりしている人をよく見かける。
そのものをとらえるという意味では、写真の方が実物に近いのに、というか実物をそのまま撮ったものだ。だが、絵にした方が目で見た実際の景色に近いといつも私は感じるのだ。
絵の方が実物とはズレがあるはずなのに。
心で物を見るという言葉を聞くが、目で見たものを私達はその言葉どおり、ほんとうに心で見ているのかもしれない。
葉っぱの色が明るくなると町が明るくなる。
ザクザクと落ち葉を踏みしめて歩く道。
澄んだ季節が好き。
澄んだ心が好き。
いつも自分を救ってくれるものは澄んだもの。
あぁ、好きだなぁ。
晩秋は澄んだ季節。