コミュニティバスの停留所名で「浜田山みどりの里」という名前の所がある。
ネーミングから想像してピクニックランドのような広い敷地を思い浮かべたのだったが、その停留所は井の頭通りからちょっと入ったところにあって、どちらかと言えば目の前にあるM乳業の研修所の方がバス停の名前にふさわしいんじゃないだろうかと思う程、M乳業の目立つ場所なのだった。
「浜田山みどりの里」バス停の次が終点「浜田山駅」。
どうしてこの名前なんだろう?と周囲をキョロキョロしながら、毎回ヒントを得ようと思っているのだが、これまた毎回終点でバスを降りると、電車に間に合うかどうかの方に気を取られてそのまま忘れてしまうのであった。
だからこのバス停を通る時のみ、このバス停の名前の由来について想像していたのだった。
ある時は「きのこの山」「たけのこの里」というお菓子のパッケージを思い出し、かつて江戸時代ぐらいはのどかな里だったという、何か言われがあるのかもしれないと思った。ある時は「みどりの里」という名前の健康ランドのようなこじんまりした入浴施設があるのかもしれない、と周りをキョロキョロと見たこともあった。
それとも園芸ショップでもあるんだろうか。いいや、バス停近辺は銀行が一つとM乳業の施設、他はマンションしかない。
どうしてこの名前がついたのかは想像しても答えは出なかった。
家に帰ってふと思い出したので検索をしてみたら、簡単に答えは出た。
バス停前に建っているマンションが、「浜田山みどりの里」という区の高齢者住宅なのだそうだ。そして同時に区内には@@みどりの里という名前の施設が全部で15カ所もあるということを知った。
区の施設で高齢者の為の住宅というものがあるのかぁ。
みどりの里っていい名前だなと思った。
「里」という言葉には何故かしら温かいイメージがある。
これからはキョロキョロすることもないだろう。
里を通って街に出かける。
そんな風にバスに揺られていることだろう。