今日から8月。
暑い暑いと文句を言いながらも、暑いのこそ夏休みの感じがするので、実は私はそんなに嫌いじゃない。数年前までは7月になっても夏が来なくて、もう私の記憶の中にある夏の風景はこの先やって来ないんじゃないかと心配したものだった。夏に真っ黒に日焼けした子供が見られないのは、おかしい。でも子供たちは毎日日差しが強いジリジリと焼けるようなあの暑さを知らないのだから、共通の夏認識が持てないかもしれないなぁとさえ考えていたのだ。
気温が上がり過ぎて、これまた私の子供の頃より暑い、暑すぎる夏ではあるが、子供たちがたくさん遊んで背が伸びる季節はやっぱりこんな暑さが似合うのだ。
お向かいの家の朝顔も、一輪車が乗れるようになった斜め前の女の子の家の朝顔も、お隣のプランターで頑張って葉っぱを茂らせている朝顔も、うんと背が伸びた。そして私の家にはポーチュラカが日中はいろんな色で花を咲かせてくれる。
でも。
ずっと花を咲かせてはいるけれど、朝顔もポーチュラカも一つの花はその日に咲いてその日にしおれるから、同じ花には次の日には会えないってことだ。
宿題もしなくちゃいけないけれど、たくさん体験出来たらいいね。
蝉を捕まえに網を持ってそぉ〜っと木に近寄っていた兄弟が居たよ。
毎日、何か楽しいことが見つかるといいね。
夢中になっているうちに、きっと背が伸びているよ。
今まで届かなかった電車のつり革にほんの少し届くかもしれない。
何かを見つける度に背が伸びた。
大人は背が伸びないけれど、脳は伸ばせるらしい。
私も走ってかけていきたいな。
8月の空。