バイクに乗って深大寺の方面に行ってみた。
以前、おそばを食べに連れて行ってもらったことはあるのだ。その時はそば屋さん以外の他のところはまわらなかったが、なんだか急に水戸黄門的な景色になって東京にこんな場所があるなんてと感動したことがあったっけ。いつかまた来てみたいなと思いながら何年も経ってしまったのだ。
いつものように、だいたいの地図だけを家で眺めて「多分あっちの方」というのだけでブーンととりあえず行ってみる。途中遠回りになりつつも、神代植物園の北側の道と思われる道に無事に辿り着く。
なんて緑が綺麗な道なんだろう。緑が綺麗な場所は間違いなく緑のいい匂いがする。森の匂いを嗅ぎながら木漏れ日の道をブーンと行くととても気持ちよかった。
今日は神代植物園は休みの様子。セミ達が思い切り鳴いていた。
その後、記憶を辿りながら深大寺のメイン通りに到着。ここでバイクを止めて参拝の道を歩くことにしたのだった。京都のお寺めぐりってこんな景色だったなぁ。嵐山がちょっとダブる。チョロチョロとわき水が流れて小さな小川に流れていた。しばらく歩くとゲゲゲの鬼太郎ショップを発見。今朝の連続ドラマで話題になっているせいかテレビの宣伝チラシも歩いていると見かける。こういう場所はやっぱり人が訪ねて賑わっている方が嬉しい。前に清里に行ったら、萌木の村というお洒落なスポットのケーキ屋さんがまだ営業時間内なのに店を閉めようとしていて、中に入れたものの店主に「お客さんが来なくて・・・」と暗い顔で打ち明けられて返事に困ったことがあったのだ。
深大寺でお参りをしたあとは、Kちゃんが近くにありますよと教えてくれた調布飛行場を探しに行く。
「調布飛行場ってどこだろう」
「とりあえずあっちに行ってみよう」と途中人に尋ねながら調布飛行場に到着。ここからは大島や新島など、東京都の島に行ける。飛行機にはダンボも乗せて行けるみたいだが、多分恐がりのダンボは空を飛んでいる間にストレス死をしてしまうであろう。
いいなぁ。青い空。
歩道のフェンスの向こう、触れるぐらいの位置にセスナというのか飛行機が止まっていて、飛行場ならではの特別感があった。
空の面積が広く、気持ちがいい。
時々こういう場所に来て、うんと深呼吸をするのは決して時間の無駄ではないと思う。
飛行場近くのベンチに座って5時のチャイムが鳴るまでぼーっと過ごした。
帰りにもう一度深大寺前を通ると、もう深大寺はお店もたたんですっかり寝る時刻。
水戸黄門の時代は日が暮れたらもう静かな夜、それが普通だったのだ。
あてもなく行ってみようツアー、また行ってみるのだ。