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投稿日:2010年08月04日

2010年08月04日

犬は帰巣本能があるのだそうだが、ダンボはどうもそれがないみたいなのだ。
前に実家に居た小型犬のデビは、遠くまで散歩に連れて行っても「じゃぁ、おうちに帰ろう」と声を掛けて道を選ばせたら、たまに遠回りをすることもあったが家を当てることが出来た。犬ってすごい磁石を身体にもっているんだわと、その能力にいたく感動したのだったが・・・・。
ダンボは頻繁に通る角っこは覚えたのだが、デビの時のような反応が出来ないのだ。
「じゃ、ダンボおうちに帰るよ」
家に帰ろうという言葉はわかる。
その言葉を合図に「そうだね!帰ろうか」と尻尾を振って家に帰る気マンマンになってはいるのだが・・・・。分かれ道のところに来て「さぁ、どっちの道だった?」と私が足を止めると、二つの道をきょろきょろ見てはいるもののそのうちそのまま立ち止まってしまうのだった。
「どっちだった?」
ダンボは私を見て無言で「どっちだった?」と聞き返す。
しょうがないのでヒントでちょっと私が先に進むと、また「そうなんだよ、こっちこっち」という風に歩き始める。
ようやく300回以上は通ったであろう角っこのところで、「こっちなんだよね」と自信を見せてくれるのだった。
前に一緒に暮らしていたフェレットのチビ太の方が勝手に冒険に行って勝手に帰って来るということを繰り返していたのだ。帰巣本能がないと言われているフェレットが「家はあっちの方」を知っていて、犬が「ハテナ?」と立ち尽くしているのがちょっと可笑しい。
離ればなれになってしまった犬が何百キロも旅をして、また飼い主の元に戻るという奇跡の話はたまに聞く。こんなワンちゃんの飼い主だったら、その犬のことが愛しくて仕方がないだろう。
だが、「この仔は迷子になったら、もう絶対私のところには戻れないんだわ」とため息をつくほどの間抜け犬もまた、大いに母性本能をくすぐる愛しいワンコなのであった。